2013年10月14日
頭を打撲したら病院へ行きますか?
今日は体育の日でしたね。運動して頭をぶつけてしまった方はいませんか?
当クリニックには、頭痛やめまいの訴えで来られる方が多いことはこれまでにも書いてきましたが、
頭をぶつけたことを心配して来られる方もたくさんいらっしゃいます。
数か月の乳児から100歳を超える高齢者までと、年齢層は一番幅広いです。
呼びかけても反応しないなど明らかに状態がおかしい場合は、直接総合病院などに行かれているので、当クリニックに来られるのは、”念のため”とか”これから何か起こらないか心配で”といった方々が多く、実際何もないことがほとんどです。
診察上、何の症状もない場合、レントゲン検査やCT検査あるいはMRI検査をどこまで行うかは正直悩むところです。
それは、症状が無くても念のためと検査してみると、骨折が見つかったり、極少量の出血が見つかることは多くはないですが時には有ることや、逆に放射線をあてることを考える(特に小児)と全例検査すれば良いわけではないことや、本人や家族の不安度合いなどを総合的に判断する必要があるからです。
ただ、一つ言えるのは3,4日と時間が経っていてその時点で神経症状のない方はまず心配有りません。頭の中で出血などが有れば、ほとんどは24時間以内(長くみても2日)に、何らかの症状が出て来ます。逆に言えば、受傷後数時間何ともなくても、24時間以内は気を付けなければいけないということになります。つまり、頭をぶつけて直ぐに当クリニックに来られ、レントゲン、CT検査までして何もなかったらもう絶対安心というわけでは有りません。じわじわと出ている出血ですと早期には画像でも分からないことがあり、当然それくらいの出血ですと当初は症状も出ないので、24時間以内は症状の出現には注意が必要です。
以下、当クリニックでお配りしている”頭部外傷後の注意”に記載されている気を付けるべき症状です。
① 頭痛がだんだん強くなるとき
② 吐き気や嘔吐を繰り返す
③ 意識の状態に変化がある(ぼんやりしてくる、ほっておくとすぐ眠ってしまい、起こしてもなかなか起きないとき)
④ 物が見えにくくなったり、二重に見えたりする
⑤ ろれつが回らなかったり、手足が動きにくくなったりしびれたりする
⑥ けいれん(ひきつけ)が起こるとき
病院に行った方が良いかどうか迷う時も、上記の症状があるかないかを参考にして頂ければと思います。上記症状がなくても心配の場合は、なるべく受傷したその日のうちに受診するようにしましょう。
4,5日経てば大丈夫と書きましたが、慢性硬膜下血腫という慢性期(ほとんどは3週間以上)に起こる疾患があります。
これに関してはまた改めて書きたいと思いますが、先ほどの”頭部外傷後の注意”での記載だけ転記しておきますね。
”注:中高年の方は、外傷後数週(多くは1~2か月)してから、少しずつ頭の中に血が溜まり症状(頭痛、認知症状、脱力感など)がでることがあるので注意して下さい(稀に若年者でも起こります)。”
院長
当クリニックには、頭痛やめまいの訴えで来られる方が多いことはこれまでにも書いてきましたが、
頭をぶつけたことを心配して来られる方もたくさんいらっしゃいます。
数か月の乳児から100歳を超える高齢者までと、年齢層は一番幅広いです。
呼びかけても反応しないなど明らかに状態がおかしい場合は、直接総合病院などに行かれているので、当クリニックに来られるのは、”念のため”とか”これから何か起こらないか心配で”といった方々が多く、実際何もないことがほとんどです。
診察上、何の症状もない場合、レントゲン検査やCT検査あるいはMRI検査をどこまで行うかは正直悩むところです。
それは、症状が無くても念のためと検査してみると、骨折が見つかったり、極少量の出血が見つかることは多くはないですが時には有ることや、逆に放射線をあてることを考える(特に小児)と全例検査すれば良いわけではないことや、本人や家族の不安度合いなどを総合的に判断する必要があるからです。
ただ、一つ言えるのは3,4日と時間が経っていてその時点で神経症状のない方はまず心配有りません。頭の中で出血などが有れば、ほとんどは24時間以内(長くみても2日)に、何らかの症状が出て来ます。逆に言えば、受傷後数時間何ともなくても、24時間以内は気を付けなければいけないということになります。つまり、頭をぶつけて直ぐに当クリニックに来られ、レントゲン、CT検査までして何もなかったらもう絶対安心というわけでは有りません。じわじわと出ている出血ですと早期には画像でも分からないことがあり、当然それくらいの出血ですと当初は症状も出ないので、24時間以内は症状の出現には注意が必要です。
以下、当クリニックでお配りしている”頭部外傷後の注意”に記載されている気を付けるべき症状です。
① 頭痛がだんだん強くなるとき
② 吐き気や嘔吐を繰り返す
③ 意識の状態に変化がある(ぼんやりしてくる、ほっておくとすぐ眠ってしまい、起こしてもなかなか起きないとき)
④ 物が見えにくくなったり、二重に見えたりする
⑤ ろれつが回らなかったり、手足が動きにくくなったりしびれたりする
⑥ けいれん(ひきつけ)が起こるとき
病院に行った方が良いかどうか迷う時も、上記の症状があるかないかを参考にして頂ければと思います。上記症状がなくても心配の場合は、なるべく受傷したその日のうちに受診するようにしましょう。
4,5日経てば大丈夫と書きましたが、慢性硬膜下血腫という慢性期(ほとんどは3週間以上)に起こる疾患があります。
これに関してはまた改めて書きたいと思いますが、先ほどの”頭部外傷後の注意”での記載だけ転記しておきますね。
”注:中高年の方は、外傷後数週(多くは1~2か月)してから、少しずつ頭の中に血が溜まり症状(頭痛、認知症状、脱力感など)がでることがあるので注意して下さい(稀に若年者でも起こります)。”
院長